厄介オタク日記

お笑いも芸人も拗らせてます

寝てるやつがいる!後編

引き続きまして、ネタバレしかないです。

 

「寝てるやつがいる!」


なら、石黒さんは凄腕の指圧マッサージ師だから眠らなくなるツボの逆に眠れるツボを押せばいいんじゃないか?

 

石黒「僕を誰だと思ってるんですか?僕の手にかかれば普通のマッサージでも起きてられる人はそういないです(ニュアンス)」

 

新田さんがマッサージを受けるがあくびのひとつもせず。そしたらまた新田さんの反撃。ここにいる全員マッサージ受けてください。普段寝てるからマッサージ受けるのが怖いんですか?と言われた山崎さんは仕方ないから受けると。

 

1番端の柏木さんからマッサージ


ここの面白さはもう見ないと伝わらないから割愛しますね…YouTubeで上がればそれで確認していただいて。結果柏木さんがマッサージ受けて爆睡してたわけで…眠気覚ましを発明した福本さんがそのスプレーを掛けて柏木さんを起こす…ここが一番わかりやすい伏線回収で、さっきのスプレーここで使うか!って。あとスプレーで目が覚めて寝てないです感を出しながらどうしよ…って喋り出すまでの間が絶妙すぎて。児玉さんは天才役者です(激褒め)

 

柏木「寝てない人間の方向で行くのはもう無理ですかね…」

 

さすがに無理でしょ。


実はコーヒーで眠らない身体になったわけでもなく、喫茶店のマスターでもない柏木さん 

 

普段は天久という名前で小説家をしている。1作目で大賞を取った天才作家

 

やっぱり眠らない人間のことを面白がって小説にしようとしてるんだ!そしたらいよいよ僕たちの体質が世に知れ渡ってしまう!

 

柏木「そんなことはしません。それはただの記録です。小説家にとってそんな面白くないことしません(ニュアンス)」

 

じゃあなんでこの回に参加したのか?

 

柏木「本気で言ってます?」

 

山崎「本気で言ってますってなんだよ」

 

柏木「そんなの、眠らなくていい身体になりたいからに決まってるでしょ」

 

福本「眠らない人間になりたいんですか?」

 

柏木「当たり前じゃないですか」

 

山崎「なんで?」

 

柏木「なんでって、普通にずるいじゃないですかあなた達」

 

新田「ずるい?」

 

山崎「ずるいってなんだよ」

 

柏木「眠らなくていいのがずるいって言ってるんですよ」

 

新田「それ本気で言ってるんですか?僕は寝たくても寝れないんですよ?」

 

柏木「そっちこそ本気で言ってます?」

 

山崎「どういう意味だよ」

 

柏木「1日24時間その時間を人より多く使えるメリット分かってますか?」

 

僕は努力の人間なんです。最初に書いた小説だって何年もかけて完成させて…賞を取ったからって次回作をすぐに求められる。そりゃすぐにかける天才だっている。でも僕みたいな人間には時間をかけないと書けない。だから眠らない体質になりたいと…


柏木「そういや石黒さんの方法が1番簡単そうですね、眠らなくなるツボ押してください」

 

石黒「そんなこと他人のあなたにできません」


福本「柏木さんもしもあなたが新田さんのように苦しむようなことになったとして」

 

柏木「なりません」

 

福本「なったとしてです!その原因を作った石黒さんの罪悪感があなたには分かりますか!?」

 

柏木「そんなのあなたにだって分からないでしょ?」

 

福本「わかります!!」

 

柏木「もういいです、ちょっと誰か止めてください。」

 

山崎「福本さん一旦下がろう今ね、子供の喧嘩みたいになっちゃってる」

 

福本「新田さんの飲んだドリンクはうちの製品です!!…というか、僕が開発したものです」


じゃあ僕が寝れなくなったのはお前のせいか!!と福本さんの胸ぐらを掴む新田さん

 

藤沢「待ってください、用法用量を守らなかったのは新田さんじゃないですか」

 

缶には1日2本までを推奨としている表記あり。
新田さんは多くて20本…そりゃだめじゃん

それでも、眠らない人間になってしまうドリンクを作ってしまった責任は一生背負い続けると福本さん。

 

それを見ても何一つ響かない柏木さんは、石黒さんのせいにしないし恨んだりもしないので分かったなら黙ってマッサージお願いします。と

 

石黒「柏木さん、あなたの苦しみは僕たちには想像もできないものかと思います。それでもあなたを眠らない人間にすることは出来ません。あなたも僕たちが何を失ったか、何も分かってないからです」

 

柏木「だから何回同じ話を」

 

石黒「聞いてください」

 

柏木「僕は寝なくて構わないって言ってるんです、大丈夫です僕はあなたのせいにはしません」

 

石黒「いいから聞け!」


あなたここへ来た時、夜の公園が好きだと言ってましたね。夜の公園はわくわくすると…珍しいことを言うなと思いました。僕たちにはない。

 

なくはないでしょ

 

ないんです。あなたが夜にわくわくするのは普段寝ているからなんです。本来寝ている時間だからこそ背徳感を感じ、高揚感を感じます。だから夜には価値があるんです。あなたが言うように僕たちにとって夜はただの持て余した時間になってしまいました。夜に心が踊ることも、明け方に1日の始まりを感じることも僕たちには二度とない。そんな些細な楽しみですら僕たちは死ぬまで感じることが出来ない…それがどれだけの喪失感かあなたには分かりますか?


柏木「そんなものがなんなんだよ!僕は本を書かなきゃならないんだ。今は時間が大切なんですよ、あんたたちに何がわかるんだよ!」

 

藤沢「そりゃわかんないっすけど」

 

柏木「だったら黙って言うことを聞けばいいんだよ、ずるいんだよ自分たちばっかり!」

 

藤沢「でもほかの作家は限られた時間の中で作品を書いてるんでしょ?」

 

柏木「だからなんなんだよ」

 

藤沢「じゃあ柏木さんがやろうとしてることこそずるじゃないですか」

 

柏木「ずる?仕方ないだろ!僕みたいな凡人は作品を書くには時間がいるんだよ、また出版社や読者たちに何年も待てと言うのか?」

 

山崎「しょうがないだろ。その事で大事なものを失う方が馬鹿らしいだろ」

 

柏木「時間より大切なものなんてない。夜の高揚感?そんな普通の人の感覚今どうでもいいんだよ!」

 

福本「柏木さん…読者はみんな普通の人ですよ?普通の人を感動させる本を書こうとしているのに普通の感覚をなくしてどうするんですか」

 

山崎「あんたの本面白かったよ。人間の感情の細かい描写が見事だった…全部僕たちがこれから失っていくかもしれないものだ」

 

新田「柏木さん、僕の家には未だにベッドが捨てられずに残っています。毎日夜になるとそこに横になって寝るふりをするんです。夜が明けてくるとカーテンを開けて寝ぼけてもないのに伸びをするんです。眠くもないのに…目をこすって、あくびをするふりをするんです。僕は…あなたが羨ましいです」


新田さんの長ゼリフ、切なくて好き…このまま柏木さんだけ残されてみんなは帰る準備をして去っていって

 

石黒さんが戻ってきて柏木さんにコーヒーはブラックがお好きでしたっけ?と気まずそうにそばに座る。

 

このあとは家に帰って執筆の続きを…編集の人に急かされちゃってて…っていうけど最後もらったコーヒーを石黒さんに返して

 

柏木「やっぱり、今日はこのまま…寝ちゃおっかなって」

 

石黒「それはいいですね」

 


で終わるの綺麗すぎやしないかーー!?めっちゃくちゃ田所仁の書く本じゃん!!って悶絶しましたね。1回見るだけでもしっかりと面白い作品なのに2回目見ると次は色んな伏線が転がってるのあまりにも上手すぎる。

 

柏木さんがみんなの寝れない理由聞いてから自分が話すため下座と上座の話をしてわざと自分の順番遅らせたり、藤沢さんのライトが目覚まし時計と判明した時に「じゃあこの中に眠らない人間はいなかったってことですか?」って言ってる所とか、ずるいねー!!

 

1番わかりやすい伏線回収の目覚ましスプレーで柏木さんを起こすところ。初日の大爆笑やばかったのに3カメ配信の時はそんなにだったり日によってリアクションが変わるのがまた面白くてハァ〜私が金持ちなら全ステしてたな…だから生の舞台は日によって肌感が違うから好きなんだよ

 

石黒さんと新田さんの長ゼリフ大好きすぎる

 

それとこの公演はちょうどサルゴリラがKOC決勝決まってから優勝後までがちょうどチケット販売期間だったわけで、なにも狙ってないにしてもKOC優勝で全席埋まってさ、サルゴリラの影響で凄い!ってときに赤羽くんと児玉さんの役柄がキーパーソンすぎません?この2人にそこの役をあてるか!と。最後のシーンもサルゴリラだけやったし。すんごい、やられた〜!ってなりましたよ私は。ほんと仁さんありがとう天才だよ

 

ライスファン目線でいうとやっぱ仁さんは関ちゃんの役書くの上手くていい。関ちゃん本人じゃないけど関ちゃんがよくやりそうな人柄の役!ってなったね。

 

しずるのファン目線だと今回がいちばん分かりやすく対照的というか正反対の役をしたしずる。今回の池ちゃんはきっと池ちゃん自身ではかけない役だなと。仁さんからみた池ちゃんに似合う役を作ってくれたのがとてもいい。いつも自分で書いてるやつはまあまあ目立ってない気がするから…笑

 

10月にはKAƵMA作の「店出す」がありますね。そんときはまじで全セリフ書き下ろすわ…今回好きなシーン多すぎたのに書き下ろしてなかったのすごい後悔してるから…あとからYouTubeでみれるんだろうけどね。

 

かなり端折りましたけど話の流れはだいたいかけたかなと。クラファンで台本買った人も届くまでもうちょいかかるし、買ってない人もYouTubeあがる前に振り返れたらいいなと結構セリフ残しといてよかったかも。最後まで見てくれたそこのあなた、メトロンズ大好きですね、私と同じ!!

 

つぎは0回公演のKASAMATSUから感想全部書こうか迷ってます。1人でも需要があるなら頑張って書きます!!

 

じゃ、一旦この辺で。では、また!