ネタバレまつり。
あらすじ
「で、皆さんは眠らなくなってどのくらいになるんですか?」
人々が寝静まった後、とある公園で開かれる深夜の『ランチ会』。そこに集まった初対面の6人の男達。仕事も年齢もバラバラであったが、彼らには大きな共通点があった。それは、全員が様々な原因により『眠らない身体になった人間』である事。
自らの特異な体質を悲観する者、楽観する者と様々。それでも彼らは同じ秘密を抱えた同志であり、『ランチ会』はそんな彼らの憩いの場となる筈だった。
しかし、たまたま見つかった一枚のレシートにより状況が一変。参加者が次々に声を上げる。
「この中に普段寝てるやつがいる!」
(以下、敬称略)
出演
サルゴリラ(赤羽健壱、児玉智洋)
ライス(関町智弘、田所仁)
しずる(村上純、池田一真)
日時:2024年1月24日(水)-1月28日(日)(全9回)
@赤坂RED/THEATER
役名
石黒(赤羽)、柏木(児玉)、山崎(関町)、福本(田所)、新田(村上)、藤沢(池田)
「ランチ会」
深夜2時の公園に集まった初対面の6人。
ランチ会とは眠らなくなった人達を募る掲示板の隠語で「眠らない人達にとっては昼も夜もないので深夜でもランチタイム」だということで付けられたもの。みんなで集まり眠れなくなった時間に楽しくお酒やおつまみを持ち寄ってお話しましょうという会
石黒「僕がこの公園に決めちゃったんですけど…やっぱりお店とかの方がよかったですかね?」
柏木「でも僕結構好きです」
藤沢「何がですか?」
柏木「夜の公園です。なんか、わくわくしません?」
藤沢「…そうかあ?居酒屋とかの方が絶対楽しいでしょ」
石黒「やっぱりお店の方がよかったですかね」
藤沢「あ、いやいやそういう意味じゃないっすよ」
山崎「そういう意味以外ないだろ」
藤沢「…そういう意味以外ないのか、すみません」
石黒「ああ、じゃあ次からは個室の居酒屋とかにしますんで。」
やがて全員が揃い、それぞれお酒やおつまみを出して準備をする
石黒「僕や皆さんのような眠らない人間にとって街や人が眠りについた深夜という時間はあまりにも退屈なものになってしまいました。我々はこの耐え難い孤独な時間を日々、乗り越えていかなくてはなりません。そんな皆さんにとってこの会が少しでも手助けになればと思います」
石黒の乾杯の音頭から始まり、まずは自己紹介と眠らなくなった期間を発表していく。柏木、福本は2〜3ヶ月、新田は4〜5ヶ月、山崎、藤沢は約半年、石黒は2年にもなる。
みんなが楽しく話をしている中、新田だけは自分が眠らない人間になったことを悲観していた。
石黒「悩みを打ち明ける場でもありますから」
柏木「せっかく来たんですから」
福本「そうですよ、みんなで楽しく喋ってれば新田さんも少しくらいは気が楽になるかもしれませんよ、ね?」
そう言われて帰ろうとした足を止めたが空気が少し重くなる。そこで場を明るくするために藤沢が持参したライトを取り出すが電池がなくて付けれず、代わりに福本が別に用意していたランプで雰囲気が良くなる。山崎は卓上空気清浄機を持参。
山崎「喫煙者がいた時に吸わない人が煙たくならないようにってこれ持ってきたんですよ」
石黒「いいですね!」
藤沢「あれ、今日喫煙者っています?タバコ吸う人?」
、、、、、
福本「まあまあまあ、空気が綺麗に越したことはないので」
藤沢「いやいや、屋外で使って効果あるかな(笑)」
石黒「…じゃあ!あの、次は皆さんがなんで眠らない人間になったかを話していきましょうか」
新田「僕は昼間は営業マンでして…」
藤沢「なんの会社なんですか?」
山崎「無神経なやつだな、本人が言いたくないことだってあるだろ」
藤沢「すいません、続けてください」
新田「うちの会社はとにかく契約件数が全ての会社でして、営業成績が伸び悩んでる人間には労働時間外だろうがアポ取りや顧客リストの作成を強要されるんですね、朝だろうが夜だろうが…そんな会社からの激務をこなす為にエナジードリンクを飲むようになりまして…多い時は1日20本くらい…」
福本「死んじゃいますよそんなに飲んだら」
新田「おっしゃる通りです。死ぬまで行かなかったのは幸い、そんな生活を続けていくうちに段々と身体が眠ることを拒否するようになりまして…」
柏木「じゃあまさか新田さんは、エナジードリンクの過剰摂取で…」
次の福本は製薬会社勤務でメントールを扱った目覚まし用のスプレーを開発するため日々ハッカ油の匂いを嗅いでいると眠らない身体に。
藤沢「…なんか、しょぼくないっすか。まだ世に出てない新薬を試してとかじゃなく?」
福本「や、メントールを嗅ぎすぎて…うちはね、特に強力なやつを作っていて、眠気覚ましだけに特化した、ちょっとこれみて下さいこれ誰でも一発で目が覚めるんで試してみてください」
藤沢「いやいや」
山崎「僕たちに試したってしょうがないでしょ?僕たちは常に目が覚めてる状態なんですから」
藤沢「まあ理由は人それぞれですからね、それしまって、ね。じゃあ俺次言っていいですね?」
柏木「すいません、次僕言っていいですか」
藤沢「なんで?いや順番」
柏木「そうなんですけど、僕理由普通すぎて嫌だ最後やっぱり」
石黒「先に話したい人がいるならね、それでいいじゃないですか」
藤沢「別にいいですけど…あ、じゃあ一旦先に追加で飲み物とか買ってきません?」
柏木「石黒さん、前に集まった時はお金とかどうしてたんですか?」
石黒「最終的に合計金額を人数で割ってましたね。ここまでの金額精算しちゃいましょうか?じゃあこの袋の中に今日のために買った物のレシート全部入れちゃってください。あ、このライトと空気清浄機も割っちゃいましょう」
山崎「ちょっと待ってください、この電池の入ってないライトも割るんですか?」
福本「いいじゃないですかその空気清浄機もみんなで割るんだし」
山崎「これは当然でしょ動いてんだから」
福本「動いていたとてじゃないですか」
山崎「どういう意味ですか!?」
石黒「これで全部ですかね?計算しちゃいますね」
その間に柏木から何故眠れなくなったのかを言っていくことに。
柏木「僕普段喫茶店のマスターをやっていまして。とにかくコーヒーが好きで」
山崎「だから今日もコーヒーを?」
柏木「そうなんですよ、で…最高の1杯を追求するために日々、様々なコーヒーを…飲むから、こうなって…あ、コーヒーって、もっと、めちゃくちゃ濃くて…あっ僕コーヒーの豆も食べるんだったほらあの知ってま…」
福本「柏木さん、普通の理由でいいんですよ」
柏木「なんか…面白おかしくしなきゃと思って…すいません…」
福本「だからって嘘をつくのは違いますからね」
(この辺ニュアンス↑)
藤沢「よし、じゃあ俺言ってもいいっすね?」
石黒「ちょっといいですか、(レシートに書いてある)この文芸雑誌というのは今日のために買ったものですか…?」
山崎「あ、それ僕だ。間違えて入れちゃったな」
藤沢「わざとでしょ?」
山崎「そもそもな、最初から居酒屋でやってたらこんなめんどくさいことしなくて済んだんだろうがよ」
藤沢「ずる!さっきは人に見られたくないからとか言ってたじゃないですか」
山崎「うるさいんだよ!眠らない人間のこと人にベラベラ喋ってるくせに!」
新田「ちょっと待ってください!人に話してるんですか…?」
藤沢「話しても誰も信じてないですよ」
新田「今日のことは話してないですよね?」
藤沢「話してないと思いますけど」
新田「思いますじゃ困るんですよ!みなさんは僕たちが眠らない人間だと世間に知られたらどうなると思います?心のない物好きな人間に名前や顔、個人情報などを特定されSNSで拡散…もしかしたら家族構成なんかも晒されて親族にまで迷惑がかかるかもしれません。そのあとはどうなるでしょうね…きっと好奇な目で見られコソコソと噂話をされ、心が休まることは二度とないでしょう。もし騒ぎになった場合は今のみなさんの仕事も辞めざるを得なくなるかもしれません。もしかしたら既にこのランチ会だってどっかから誰かに見られているかも…いや、既にその物好きな人間がこっそりとこの中に紛れ込んでいる可能性だって」
柏木「それはさすがに…」
藤沢「この中に普段寝ている人間が混じってるってことですか?ない、ない」
「1枚のレシート」
石黒「あの、また関係ないレシートが混ざっていました」
藤沢「山崎さんもういい加減にしてください」
山崎「なんで僕なんだよ!」
藤沢「石黒さん、山崎さんが恥かいちゃうんで今度からはこっそり外してあげてください」
石黒「僕もそうしたかったんですけど…その、買った商品が…目覚まし時計なんですよ」
柏木「目覚まし時計を買った人がいるんですか?」
藤沢「山崎さんなんで目覚まし…」
山崎「ちょっとまてよほんとにこれは僕じゃない!」
新田「やっぱりこの中に普段寝ている普通の人間がいるんですよ僕たちのことを面白がって世間にばらすために…だからあなたたちは楽観的で信用出来ないんですよ!」
山崎「じゃあなんでここに来たんだよ、それともなにか?今すぐここでお開きにしますか!?」
新田「既に僕は自分の話をしてしまってるんですよここで解散になったら喋った人間だけ損でしょ」
藤沢「いいんじゃないですか、俺たちは元々喋るつもりだったし」
藤沢は広告代理店勤務で付き合いとかもあり芸能人や出版業界のパーティーなど様々なところに顔を出し、「俺昨日全然寝てないんっすよ」というのが好きで、ほんとにずっと起きてたら眠らなくても良くなったと。
石黒は凄腕のマッサージ師。勉強のあまり自分で自分の目が覚めるツボを押し続けていたら眠らない身体に。
山崎は道を歩いてたらたまにいる地蔵をストレスで蹴飛ばしてバチが当たって眠れなくなった。
柏木「僕たちも(眠れない理由が)大概なはずなのに…この中に本当は寝ている人がいると思ってから聞くと、なんか疑っちゃいますね」
新田「…僕は柏木さんと福本さんだけ信じます」
山崎「僕が嘘ついてるとでも言うのか!?」
新田「あなたに関しては嘘であって欲しいんですよ」
お前の話は信用できるできないで論争してる間に山崎がボイスレコーダーを持ち歩いてることが発覚。本人はオカルト雑誌のライターでその仕事道具に持ち歩いてると言うが新田は信じてくれず。
山崎「こんなこと言ったら適当なこと言うなって言われるかもしんないけどな、僕は超常現象なんてものは一切信じてないんだよ」
新田「適当なこと言うなよ!」
山崎はオカルトや神話を信じておらず、その証拠に天罰なんか信じない人間だから道にある地蔵を蹴るんだと主張
【ここで、配信が終了したことに気づく(ギリギリまで書かなかった自分が悪い)ので以下だいぶふわっと曖昧な記録になりますのでもう感想混じりの振り返り形式で行きますね】
で、藤沢さんの買ってきたライトが実は目覚まし時計でしたってオチで…散々追い詰められて責められた山崎さん全く関係ないし、藤沢さんをビンタする気持ちも分かる笑
山崎「眠らない人間が首絞めたら気絶するか試してみようぜ、落ちたら笑えるだろ!?」
これ、仁さんが関ちゃんに書くセリフって感じがしてすごく好き笑
柏木「じゃあ最初から普段寝ている人間はいなかったってことですか?」
藤沢「なあんだ…」
石黒「飲み直しますか?」
とかあったな…
話の流れ忘れちゃった、この次に新田さんのカバンについてるキーホルダーが寝具メーカーのキャラクターのやつだ。って流れか
ジャパンスリープベッドでベッドを買った人にだけ貰える非売品のキーホルダー。どうやって手に入れた?決まってんだろベッドを買ったんだよ
まてよ俺に散々言っておいてお前が寝てる人間か!?と山崎さん。
石黒「眠らない人間になる前に買ったってことですか?」
新田「いえ、ちがいます」
石黒「じゃあ知り合いに貰ったものってことになりますよね?」
新田「そうじゃありません」
石黒「待ってください…え、じゃあオークションサイトで手に入れたとでも言うんですか?」
新田「ちがいます」
藤沢「当てねえなあ〜」
↑このくだり大好き
じゃあどうやって手に入れたかと言うと僕がジャパンスリープベッドの社員だからです。と
言おうと思えば言えたけど言わなかったのは最初に山崎さんが話したくないこともあるだろと言わせなかったから
最初は売上トップの新田さんは仕事が忙しくなっていき、残業も増え、その頃に出会ったエナジードリンクに手を出して寝れない身体になり…寝れないやつがベッドを売れる訳もなく悪循環
ここで山崎さんの反撃
はいはい泣ける話をどうもありがとう。それが寝てない証拠にならないだろ?証明して見せろよ?の流れに。